名前の無い関係

好きな趣味、好きな服装、好きな靴、食べ物や行動なども似ていた方と知り合いました。きっかけはインスタグラムです。ネット上なんて本気になるわけがない、そう私もずっと思ってた側でした。が、連絡をとるうちにどうも友達ではない違う感情が湧いてきてしまったのをはっきり覚えています。毎日連絡を取り合ううちに心も繋がれた、という錯覚すら起こってしまいました。私には付き合ってる彼氏います。が、その連絡を取ってる相手も既婚者だと言うのです。もちろん相手も私に彼氏がいることはインスタグラムで確認済み。一女性として、奥さんへの罪悪感が湧いてきました。

ただ、友達ならいい!と割り切って連絡を続けたは事実です。毎日の電話が恒例になり、付き合ってる彼氏と電話するより楽しく、心地いい時間でした。相手の彼と年齢は5歳以上離れているのでとても大人で器の広く、ユーモアがあるステキな方だと思いました。会いたくならないわけがなく、連絡を取り合ってから半年後会いに行ってしまった私がいました。友達でもなければ、彼氏でもなく、ただの知り合いでもなく、この関係は不倫とか浮気とかそういう簡単なものじゃ片付けられない!とすら思ってしまったのも事実です。待ち合わせはセレクトショップでした、会った瞬間恥ずかしそうな笑顔ではじめまして!と言ってたのが今でも忘れられません。そこからまずお昼ご飯で定食屋さんに行きました。話してると初めて会った気がしなく、意気投合し終始笑っていました。彼はこっちをニコニコしながら覗き込んでて恥ずかしく、ご飯が進まなかったのを覚えてます。その後回った場所が、丁度観光スポットで平日でしたが人も多く混み合っていました。

自然と手を繋いでしまう空気にならざるおえない状況でした。これは友達ではない、そうはっきり私の中で決まってしまったのです。相手から手を繋いでくれて胸がギュッとなりました。バレてはいけない、2人だけの秘密、とてもお互いを思い合ってるのだけれど、その関係に名前などつけれるはずも無く、ただその時間が恋しく思ってしまいました。心で繋がっていれば関係性なんてどうでも良いかもしれない、ということを彼から学びました。日が暮れた頃川沿いにある公園に行きました。ベンチに座り今日の楽しかったこと、お互いの好きなとこを話し、たまにの沈黙。ベンチに座りながらお互いの背中を合わせて星空を見上げました。背中にくる重みがとても恋しく感じました。ずっと一緒にいれないからこその感情とも考えました。

夕ご飯を食べに行こうとなり、立ち上がって歩き出す2人。急に繋いでた手が離れたと思ったら、目の前からギュッと彼がハグをしてきました。嬉しさのあまり何もできず唖然としてたのです。斜めがけにしてたバックが邪魔でそれを理由にもう一回!と言ってみました。そのハグは苦しくなるくらい力強く、優しくて泣きそうなくらい感動しました。時間よ止まれと心の中で何回も唱えてました。お互いの顔合わせ、すこしはにかんで下を向いていました。私の鼻の先に彼の鼻の先があり、こればっかりはダメだと思いましたが時すでに遅し。不倫という一歩に足を踏み込んでしまったのです。